私の仕事について痛感する
 先日のことですが自分の仕事に対して深く考えさせられることがありました。忙しい
最中で起きた事ですが見つめ直す機会に直面しました。
 昨年からで比較的新しいお客様との電話での会話でした。5月の中旬頃旦那様が
癌で亡くなられたとのことでした。以前から御主人が癌で入院されていることは私は知
っていたのですが、末期の段階である事は知りませんでした。その場では直ぐにご冥
福をお祈りしましたが、動揺しながらお電話で奥様とお話させていただきました。

 入院中の旦那様が美味しい玄米を食べたいとご希望されて私共のかなり以前から
のお客様伝いに商品をご注文されたのは昨年の暮れのことでした。プライベートなこと
が含まれておりますのであまり詳しく書けませんがこのような状況でした。
「美味しい玄米を食べたい」御家族が願いを叶えようと私共の商品を選んでいただい
た事は大変光栄ですし、旦那様がも美味しく食べられたそうです。

 私たちがお売りするお米の商品には癌を治すような力はありません。他の漬物や餅
に関してもそうです。癌以外の病気や怪我も直すような力はありません。しかしながら
医食同源という言葉は強く信じています。食べ物を食べるということは1日や2日で終
わる作業ではなく、人が生きつづける限り供に続く行為です。生命を維持する為の食
べ物は何でもいいとは考えていません。私も含めて商品を購入されてお客様食べて
いる物は医薬品ではありません。ですが毎日食べつづけるのですから多大に健康に
影響を与えているのは間違いないと思います。

 先ほどのお客様は「これからも購入したいのでこれからもお願いします。」と言われま
した。私は自分の商品を認められたと思いとても喜びました。しかし、改めて痛感させら
れました。

 御米等の商品を直接販売することはお客様と私共の双方向での情報のやりとりがあ
るということです。食品は人の生命維持に直接関わる物で大変身近な物です。ですか
ら直接販売でお米を買うという行為は数ヶ月数年と続くと家族構成などの個人情報が
分かります。お宅にお伺いするので購入いただく主婦の方をはじめ家族の皆さんとも
お会いすることがあります。お客様との会話の中で色々な情報が多々含まれているこ
とを改めて再認識しました。

 食事は人の命に関わる点から食品を直接販売することは売る方買う方で様々なやり
とりがあり、そこには大事な個人情報が含まれていることを明確にしています。私は今
回の出来事で自分の仕事食べ物を作ってお客様にお届けすることの重要重大さを痛
感させられました。人が食べる物を作るということとお客様から頂くあらゆるお声を今ま
で以上に大切に扱い、自分・お客様が両方が喜べあえる仕事を続けて生きたいと考
えています。